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農業DX人材の育て方|5つのスキル・育成ステップ・組織への定着

 

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技術を知る人から、経営判断に使える人へ

技術を知る人から、経営判断に使える人へ

農業DXを成功させるために必要なのは、最新技術の操作方法を知っている人材だけではありません。自らの経営課題を整理し、データやデジタル技術をどのように活用するかを考え、費用対効果や運用体制を踏まえて導入を判断できる人材を育成することが重要です。

農業DX人材とは、自らの経営課題を把握し、必要なデータや技術を選び、費用対効果と運用体制を検討したうえで、現場の改善や経営判断につなげられる人材です。

当社では、このようにデータと技術を農業経営に活かし、自ら判断して行動できる次世代の農業経営者や推進人材を「スマートファーマー」と位置づけています。

近年、多くの農業法人や農業関連組織がデジタル技術の導入を進めていますが、「組織内に推進できる人材がいない」「システムを導入しても現場に定着しない」「集めたデータを経営判断に活かせない」といった課題も少なくありません。

本記事では、農業DX人材に求められる5つの実践スキル、人材を育てる4つのステップ、研修で学んだ内容を組織内へ定着させる方法について解説します。

スマートアグリコンサルタンツ合同会社代表/CEOプロフィール
 

本記事は、農林水産省でのスマート農業推進、農業法人の現場、ICTサービス開発、自治体・企業向け研修に携わってきた、スマートアグリコンサルタンツ合同会社代表・渡邊智之が解説します。

執筆者:渡邊智之

スマートアグリコンサルタンツ合同会社代表/CEO

農林水産省でスマート農業推進を担当。農業法人の現場、ICTサービス開発、自治体・企業支援に携わる。



農業DX人材に求められる5つの実践スキル
 

農業DXを推進する人材に必要なのは、デジタル機器やシステムの操作方法を知っていることだけではありません。

経営課題を整理し、必要な技術やデータを選び、費用対効果や運用体制を踏まえて導入を判断する力が求められます。また、導入した仕組みを現場で活用し続けられるよう、経営者、現場の従業員、技術事業者などの関係者をつなぐことも重要な役割です。

車の横でタブレットを操作する人物

農業DX人材とは、デジタル技術を導入する担当者ではなく、技術とデータを使って現場の改善や経営判断を前に進める人材だといえます。

ここでは、農業DX人材に求められる5つの実践スキルを解説します。

●農業DX人材に求められる5つの実践スキル
 

1.経営課題を整理し、優先順位をつける力

農業DXは、「ドローンを導入したい」「AIを使いたい」といった技術起点で始めるものではありません。

まず、人手不足、作業負担、品質や収量のばらつき、資材費の増加、熟練者への依存、販売との情報共有など、現在の農業経営が抱えている課題を整理します。

そのうえで、経営への影響、緊急性、改善の可能性などを踏まえ、何から取り組むべきかを判断します。

農業DX人材には、目の前の不便だけでなく、「5年後、10年後にどのような農業経営を実現したいのか」という経営ビジョンから課題の優先順位を考える力が求められます。

2.デジタル技術を課題解決の手段として選ぶ力

農業分野では、ロボット農機、ドローン、環境センサー、営農管理システム、AIなど、さまざまな技術やサービスが提供されています。

しかし、新しい技術や多機能なシステムが、必ずしも自社に適しているとは限りません。

農業DX人材には、次のような観点から選択肢を比較する力が必要です。

  • 経営課題の解決につながるか

  • 経営規模や品目、ほ場条件に合っているか

  • 現場の従業員が無理なく使えるか

  • 導入費用や維持費に見合う効果が期待できるか

  • レンタル、共同利用、作業受託などで代替できないか

 

作業手順や役割分担を見直すだけで課題を解決できる場合は、技術を導入しないという判断も必要です。

農業DX人材に求められるのは、最新技術を勧める力ではなく、経営課題に合った手段を選ぶ力です。

農業DXにおける技術・サービスの比較方法や、小規模実証の進め方については、関連記事「農業DXの進め方|現場定着・データ活用・外部アドバイザーの役割」で詳しく解説しています。

3.データを行動と経営判断に変える力

農業DXでは、気温、湿度、土壌水分、作業時間、資材使用量、収量、品質など、さまざまなデータを取得できます。

ただし、データを集めてグラフを表示するだけでは、経営改善にはつながりません。

農業DX人材には、「どの判断に使うデータなのか」「誰が、いつ確認するのか」「確認した結果、どの行動を変えるのか」を具体化する力が求められます。

例えば、作業時間のデータから負担の大きい工程が分かれば、人員配置や作業手順を見直します。ほ場別のコストや収量が分かれば、作付けや資材投入の方法を再検討できます。

また、熟練者が培ってきた経験や勘を否定するのではなく、その判断根拠を作業記録や環境データによって可視化し、他の従業員も活用できる知識へ変えることも重要です。

データは経験に代わるものではなく、経験を組織全体で共有し、次の一手を考えるための道具です。

4.費用対効果と導入順序を判断する力

農業DXの導入判断では、導入によって得られる効果と、必要な費用や負担を比較する必要があります。

確認するのは、機械やシステムの購入価格だけではありません。利用料、保守費用、通信費、操作教育、入力や確認にかかる時間なども含めて考えます。

一方、効果については、作業時間や人件費の削減だけでなく、資材使用量、収量、品質、販売単価、廃棄量、技術継承なども確認します。

農業DX人材には、導入前の状態を把握し、期待する効果と費用を比較したうえで、何から取り組むかを判断する力が求められます。

最初から複数の技術を同時に導入するのではなく、経営への効果が大きく、現場で試しやすい取組から小規模に始めることが重要です。

5.現場や関係者を巻き込み、定着させる力

農業DXは、推進担当者一人だけで実現できるものではありません。

経営者、現場の従業員、管理者、IT企業、農機メーカー、自治体、JAなどが、共通の目的を持って取り組む必要があります。

農業DX人材には、それぞれの立場や専門知識の違いを理解し、導入目的、役割、スケジュール、評価方法を共有する力が求められます。

また、システムが現場で使われない場合に、従業員のITリテラシーや変化への抵抗だけを原因とせず、操作方法や入力負荷、運用ルールに問題がないかを確認する視点も重要です。

農業DX人材は、現場の課題を技術事業者に伝わる要件へ置き換え、技術事業者の提案を農業者に分かる言葉で説明する「農業とITの翻訳者」としての役割も担います。

さらに、特定の担当者だけに知識を集中させず、判断基準や改善結果を組織内で共有し、継続的に農業DXへ取り組める体制をつくります。

●農業DX人材は技術・データ・経営・現場をつなぐ存在
 

こうした人材を組織内で育成することで、外部事業者から提案された技術を受け身で導入するのではなく、自らの経営ビジョンと現場課題にもとづいて、導入、改善、継続、見送りを判断できるようになります。農業DX人材は、技術、データ、経営、現場をつなぎ、持続可能な農業経営を実現するための中心的な存在です。

農業DX人材を育てる4つのステップ
 

農業DX人材の育成では、デジタル技術の名称や操作方法を学ぶだけでは十分ではありません。

自らの経営課題を整理し、必要な技術やデータを選び、費用対効果や運用体制を踏まえて導入を判断できる力を、段階的に身につけることが重要です。

ここでは、農業DX人材を育てるための4つのステップを解説します。

タブレットを使うビジネスパーソン

●1.スマート農業・農業DXの全体像を理解する
 

最初に、スマート農業や農業DXが、どのような経営課題の解決に活用できるのかを理解します。

ロボット農機、ドローン、環境センサー、営農管理システム、AIなどの機能を個別に覚えるのではなく、作業効率化、品質・収量の安定、技術継承、コスト管理、販売との連携など、農業経営全体の中でどのような役割を果たすのかを学びます。

 

本記事では、スマート農業をロボット農機やセンサーなどの技術によって農作業や生産を改善する取組、農業DXをデジタル技術やデータによって業務、組織、経営判断の仕組みまで変革する取組として整理します。

●2.実践事例から導入判断のポイントを学ぶ
 

次に、実際の農業法人や地域で行われた取組をもとに、農業DXがどのように進められたのかを学びます。

重要なのは、導入した技術や成果だけを見ることではありません。

導入前の課題、技術を選んだ理由、運用体制、導入後に起きた問題、改善の過程、費用に見合う効果が得られたかを確認します。

成功事例だけでなく、定着しなかった理由や改善の過程まで学ぶことで、自らの経営に応用するための判断軸を身につけられます。

●3.自らの経営課題と導入目的を整理する
 

事例を学んだ後は、自社や自らの農業経営について考えます。

人手不足、作業の集中、品質のばらつき、資材費の増加、熟練者への依存、販売との情報共有など、現在抱えている課題を洗い出します。

そのうえで、すべてを一度に解決しようとせず、経営への影響や緊急性を踏まえて優先順位をつけます。

「ドローンを導入したい」「AIを使いたい」といった技術起点ではなく、「どの課題を、どのような状態へ改善したいのか」という目的から考えることが重要です。

●4.費用対効果と運用体制を検討し、導入計画を作る
 

最後に、導入候補となる技術やサービスについて、費用、期待効果、運用方法を検討します。

導入費用や維持費、期待効果、現場の負担、導入後の役割分担を整理します。最初から全社へ導入するのではなく、一部のほ場、品目、作業を対象とした小規模実証の計画を作り、導入前後を比較する評価指標を設定します。

研修の最後に、導入目的、対象業務、候補技術、期待効果、費用、担当者、実証期間、評価方法をまとめた簡易導入計画を作成することで、学んだ内容を実際の行動へつなげやすくなります。

農業DX人材育成研修を選ぶ際の3つの確認点
 

農業DX人材を育成する研修を選ぶ際は、講師の肩書や紹介される技術の新しさだけで判断するべきではありません。

重要なのは、受講者が研修後に、自らの経営課題を整理し、必要な技術やデータを選び、実際の行動へ移せるようになる内容かどうかです。

ここでは、農業DX人材育成研修を選ぶ際に確認したい3つのポイントを解説します。

●農業DX人材育成研修を選ぶ際の3つの確認ポイント
 

1.自らの経営課題を整理するワークが含まれているか

農業DX研修では、ロボット農機、ドローン、環境センサー、AI、営農管理システムなどの技術を学ぶ機会が多くあります。

しかし、技術の特徴や事例を知るだけでは、自社に何を導入すべきかを判断できるようにはなりません。

研修を選ぶ際は、受講者自身が現在の課題、優先して改善したい業務、将来の経営ビジョン、期待する効果などを整理するワークが含まれているかを確認します。一般的な成功事例を聞くだけでなく、自らの経営や地域の課題へ置き換えて考える時間があることで、研修内容を実際の取組へつなげやすくなります。

農業DX人材を育成する研修では、「どの技術を使うか」よりも先に、「何を解決するために使うのか」を考えられることが重要です。

2.費用対効果と運用体制まで学べるか

農業DXの導入判断では、技術の機能だけでなく、費用対効果や導入後の運用まで検討する必要があります。

導入費用や維持費、期待する効果、現場の入力負荷、役割分担、小規模実証の評価方法まで検討できる研修かを確認します。

技術のメリットだけを紹介する研修では、実際の導入判断に必要な力は十分に身につきません。

導入前の状態を把握し、期待する効果と必要な費用を比較したうえで、導入するか、改善するか、見送るかを考える内容が含まれていることが重要です。

3.研修後の行動につながる成果物が残るか

研修で多くの知識を得ても、受講後に何をすればよいかが決まっていなければ、実際の行動にはつながりにくくなります。

研修を選ぶ際は、受講者が学んだ内容を整理し、次の行動へつなげる成果物を作成できるかを確認します。

例えば、経営課題の整理シート、候補技術の比較表、簡易導入計画、研修後のアクションプランなどが考えられます。

研修の最後に、実施する内容、担当者、期限、確認する数値まで決めることで、受講後の取組が具体的になります。

●研修の目的は、知識を得ることではなく自ら判断できるようになること
 

農業DX人材育成の目的は、技術に詳しい人を増やすことではありません。経営ビジョンと現場課題にもとづき、必要な技術を選び、導入、改善、継続、見送りを自ら判断できる人材を育てることです。

研修の具体的な内容、対象者、講師を選ぶ際のポイントについては、関連記事「スマート農業研修とは?内容・対象者・講師の選び方」で詳しく解説しています。

農業DX人材を組織内で継続的に育てる方法
 

農業DX人材は、一度の研修だけで育成できるものではありません。

研修で学んだ知識を実際の業務で試し、その結果を振り返り、改善を重ねることで、経営課題の整理、技術選定、データ活用、費用対効果の検証といった実践的な力が身につきます。

また、研修参加者だけが知識を持つ状態では、担当者の異動や退職によって取組が止まるおそれがあります。農業DXを継続するためには、個人の知識や経験を組織全体で共有し、次の人材を育てられる仕組みをつくることが重要です。

ここでは、農業DX人材を組織内で継続的に育てるための方法を解説します。

●研修後のアクションプランを作成する
 

研修の最後には、受講後に何を実行するのかを具体的に決めます。

「データ活用を進める」「スマート農業技術を検討する」といった抽象的な目標だけでは、日常業務に戻った後に取組が進まないことがあります。

アクションプランには、少なくとも次の項目を整理します。

  • 取り組む経営課題

  • 実施する内容

  • 対象となるほ場、品目、作業

  • 担当者と協力者

  • 実施期限

  • 確認する数値や成果

  • 振り返りを行う時期

 

例えば、「3か月間、一部の品目で作業時間を記録する」「現在の紙の日報と入力項目を見直す」「複数の営農管理システムを比較する」など、一定期間内に実行できる内容へ落とし込みます。

研修で作成した経営課題の整理シートや簡易導入計画を、そのままアクションプランの土台として活用すると、学びを実践へつなげやすくなります。

●小規模実証を人材育成の場として活用する
 

小規模実証は、技術やシステムの効果を確認するだけでなく、農業DX人材を育てる実践の場にもなります。

一部のほ場、品目、作業を対象に、研修参加者が中心となって次の一連の流れを経験します。

  • 現場課題の整理

  • 導入目的の設定

  • 技術やサービスの比較

  • 運用方法と役割分担の検討

  • 評価指標の設定

  • 実証結果の確認

  • 継続、改善、見送りの判断

 

外部の専門家やシステム事業者へすべてを任せるのではなく、組織内の担当者が検討や判断に参加することが重要です。

期待した効果が得られなかった場合も、単なる失敗として終わらせず、「なぜ定着しなかったのか」「入力方法に無理がなかったか」「対象とした課題や技術は適切だったか」を振り返ります。

成功した結果だけでなく、うまくいかなかった理由や改善の過程を経験することが、次の取組を自ら計画する力につながります。

実証後は、作業時間、コスト、収量、品質、現場の負担などを確認し、継続、改善、見送りを判断します。結果を振り返り、次の課題を設定する経験が、農業DX人材の判断力を高めます。

●経営者、推進担当者、現場担当者の役割を明確にする
 

農業DXを一人の詳しい担当者だけに任せると、その人に知識や業務が集中し、取組が属人化するおそれがあります。

組織内で継続的に人材を育てるためには、農業DXに関わる役割を整理することが重要です。

例えば、次のような役割が考えられます。

  • 経営方針と投資判断を行う責任者

  • 農業DXの計画や進捗を管理する推進担当者

  • 現場の課題や意見を集める担当者

  • 作業や環境データを確認する担当者

  • IT企業や農機メーカーと調整する担当者

  • 実証結果を組織内へ共有する担当者

●学んだ知識と改善結果を組織内で共有する
 

 

小規模な組織では、一人が複数の役割を担う場合もあります。重要なのは、役職や人数ではなく、誰が何を判断し、誰が何を実行するのかを明確にすることです。

経営者だけで計画を決めたり、現場担当者だけに運用を任せたりするのではなく、それぞれが異なる視点を持ち寄ることで、経営と現場の両方に合った農業DXを進めやすくなります。

研修や実証で得た知識を、参加者だけのものにしないことも重要です。

定期的なミーティングや勉強会を設け、次のような内容を組織内で共有します。

  • どの経営課題を解決するための取組か

  • どの技術やサービスを試したのか

  • 導入前後で数値がどのように変化したか

  • 現場で使いやすかった点、使いにくかった点

  • 運用ルールをどのように改善したか

  • 今後、継続すること、変更すること、やめること

 

単に機械やシステムの操作方法を共有するだけでなく、「なぜ導入したのか」「どの数値を見て判断したのか」まで伝えることが重要です。

また、操作方法、入力項目、確認するデータ、異常時の対応、問い合わせ先などを、簡潔なマニュアルや動画として残します。

現場から出た工夫や改善案も記録し、組織の共通財産として蓄積することで、熟練者や担当者個人の経験を、他の従業員も活用できる知識へ変えられます。

●研修、実践、振り返り、共有を繰り返す
 

研修で得た知識を業務や小規模実証で試し、結果を振り返り、改善内容を組織内で共有するサイクルを繰り返すことで、個人の経験を組織の知識へ変えられます。これにより、外部事業者や特定の担当者だけに依存せず、自ら農業DXを計画し、実行し、改善できる組織へ成長します。

研修で作成する成果物と育成効果の確認方法
 

農業DX人材育成研修の成果は、受講者の満足度や理解度だけでは十分に判断できません。

研修で学んだ内容を、自らの経営課題や実際の業務へ置き換え、技術の比較、小規模実証、運用改善などの具体的な行動につなげられたかを確認することが重要です。

そのため、研修では受講後の検討や実践に活用できる成果物を作成し、研修前後と一定期間後の変化を確認します。

●研修で作成する主な成果物
 

研修の対象者や目的に応じて、次のような成果物を作成します。

  • 経営課題と優先順位を整理したシート

  • 導入目的と期待する効果

  • 候補となる技術やサービスの比較表

  • 費用対効果の簡易試算

  • 運用体制と役割分担

  • 小規模実証の計画

  • 研修後のアクションプラン

 

成果物は、受講者全員が同じものを作成する必要はありません。

農業法人の経営者、現場の推進担当者、自治体やJAの支援担当者など、それぞれの立場や研修目的に応じて、必要な内容を選びます。

例えば、技術導入を検討している農業法人であれば、経営課題、候補技術、費用対効果、運用体制を整理します。自治体やJAの担当者であれば、地域の農業課題、支援対象者、研修後の支援方法などを整理することが考えられます。

重要なのは、研修で得た知識を、受講後に活用できる具体的な形として残すことです。

●研修前後に確認する育成効果
 

研修の前後では、受講者が次のようなことをできるようになったかを確認します。

  • 農業DX人材の役割を説明できるか

  • 自らの経営課題と優先順位を整理できるか

  • 課題に合った技術やサービスを比較できるか

  • 費用対効果と運用体制を検討できるか

  • 簡易的な導入計画やアクションプランを作成できるか

 

単に用語を覚えたかではなく、学んだ内容を自らの経営や地域の課題へ置き換えて説明できるかを確認することが重要です。

●1~3か月後に行動の変化を確認する
 

育成効果は、研修終了直後だけでなく、研修から1~3か月後にも確認します。

例えば、次のような行動につながったかを確認します。

  • アクションプランに着手したか

  • 経営者や現場の従業員と課題を共有したか

  • 作業時間やコストなどの現状把握を始めたか

  • 候補となる技術やサービスを比較したか

  • 技術事業者へ情報収集や相談を行ったか

  • 小規模実証を計画または開始したか

  • 研修内容を組織内で共有したか

 

すぐに技術を導入したかどうかだけで、研修成果を判断する必要はありません。

自らの課題を整理し、必要な情報を集め、費用や運用体制を検討した結果、導入を見送る判断をした場合も、重要な育成成果です。

●研修の成果は「自ら判断し、行動できるようになったか」で測る
 

農業DX人材育成研修では、受講者の満足度や知識量だけでなく、研修後に自ら判断し、行動できるようになったかを確認することが重要です。

経営課題の整理、技術・サービスの比較、費用対効果、運用体制、小規模実証、アクションプランなどを成果物として残すことで、研修で得た学びを具体的な行動へつなげられます。

さらに、研修前後と1~3か月後の変化を確認することで、研修が実際の人材育成や農業DXの推進につながったかを検証できます。

研修の目的は、受講者に知識を与えることだけではありません。経営ビジョンと現場課題にもとづいて、必要な技術を選び、導入、改善、継続、見送りを自ら判断できる農業DX人材を育てることです。



【Q&A】農業DX人材育成に関するよくある質問
 

Q1.農業DX人材とはどのような人材ですか?
A.経営課題を整理し、必要な技術やデータを選び、費用対効果と運用体制を踏まえて、現場改善や経営判断につなげられる人材です。

Q2.農業DX人材にはどのようなスキルが必要ですか?
A.経営課題の整理、技術選定、データ活用、費用対効果の判断、現場や関係者を巻き込む力が求められます。

 

Q3.デジタル技術に詳しくない人でも農業DX人材になれますか?
A.技術の操作経験だけでなく、農業経営や現場課題を理解していることも重要です。基礎知識、事例学習、課題整理、小規模実証を段階的に経験することで育成できます。

 

Q4.農業DX研修を選ぶ際のポイントは何ですか?
A.自らの経営課題を扱うワークがあるか、費用対効果や運用体制まで学べるか、研修後に活用できる成果物が残るかを確認します。

 

Q5.研修を受けただけで終わらせないためにはどうすればよいですか?
A.研修後のアクションプランを作成し、小規模実証、振り返り、組織内共有を繰り返すことが重要です。



農業DX人材の育成・組織への定着ならスマートアグリコンサルタンツ合同会社へ
 

スマートアグリコンサルタンツ合同会社では、農業法人、農業関連企業、異業種から農業への参入を検討する企業、自治体、JA、農業関係団体などを対象に、農業DXを担う人材の育成を支援しています。

当社は、農業を単なる「作業」として捉えるのではなく、データと戦略にもとづいて判断する「経営」へ変えていくことを重視しています。

当社が目指しているのは、デジタル機器やシステムの操作方法を知る人材を増やすことだけではありません。

自らの経営課題を整理し、必要な技術やデータを選び、費用対効果や運用体制を踏まえて、導入、改善、継続、見送りを判断できる「スマートファーマー」の育成を重視しています。

●経営課題から考える実践型研修
 

研修では、最新技術の名称や機能を紹介するだけでなく、受講者自身の経営課題や地域課題を整理することから始めます。

人手不足、作業負担、品質や収量のばらつき、資材費、技術継承、販売との情報連携などの課題を整理し、何を優先して改善するのかを検討します。

「どの技術を導入するか」から考えるのではなく、「5年後、10年後にどのような農業経営や地域農業を実現したいのか」というビジョンから、必要な取組を考える研修を重視しています。

●事例・ワークショップ・成果物を組み合わせた研修設計
 

スマート農業や農業DXの基礎知識に加え、農業法人や地域における実践事例を取り上げます。

導入した技術や成果だけでなく、導入前の課題、技術を選んだ理由、運用上の問題、改善の過程などを学び、自らの経営や地域へ置き換えて考えます。

さらに、受講者自身が経営課題、導入目的、候補技術、期待効果、費用対効果などを整理するワークショップを組み合わせます。

研修内容に応じて、経営課題の整理シート、簡易導入計画、技術・サービスの比較表、研修後のアクションプランなど、受講後の実践に活用できる成果物を受講者が作成できるよう支援します。

●研修後の実践と組織定着を支援
 

農業DX人材の育成は、一度の研修だけで完了するものではありません。

研修内容や支援範囲に応じて、研修後のアクションプラン、小規模実証、効果の振り返り、組織内での知識共有などを支援します。

また、経営者、推進担当者、現場担当者などの役割整理や、特定の担当者だけに知識や判断が集中しない体制づくりも支援します。

外部専門家へ判断を任せ続けるのではなく、組織内の人材が自ら課題を整理し、技術を比較し、データをもとに次の行動を考えられる状態を目指します。

●対象者や課題に応じて研修内容をカスタマイズ
 

研修の対象者や目的は、組織によって異なります。

例えば、次のような課題に応じて研修内容を設計します。

  • 農業DXを基礎から学びたい

  • 経営課題に合った技術を選べる人材を育てたい

  • データを現場改善や経営判断に活用したい

  • 導入したシステムを組織内に定着させたい

  • 農業者を支援する自治体やJAの担当者を育成したい

  • 異業種から農業へ参入する人材を育てたい

  • 研修後のアクションプランや導入計画まで作成したい

 

講義、事例紹介、グループワーク、課題整理、導入計画の作成などを組み合わせ、対象者の知識や役割、組織が抱える課題に応じた人材育成を支援します。

農業DX人材の育成方法や研修内容、対象者、実施形式がまだ明確になっていない段階でも、ご相談いただけます。


スマート農業・農業DXや農業コンサルに関するコラム
 



農業DX人材育成のご相談はスマートアグリコンサルタンツ合同会社へ
 

社名
スマートアグリコンサルタンツ合同会社

所在地
〒104-0061 東京都中央区銀座7丁目13-6サガミビル2階


事業概要

・農業分野における調査、研究、情報収集、分析及び情報提供並びにこれらに関する支援業務

・農業分野における営農計画、農業経営・営農上の課題整理、改善支援及び人材育成

・農業分野に関する情報の分析、加工、提供、販売及び出版

・農業分野に関するイベント、セミナー、研修、講演会等の企画及び運営並びに講師、
 専門家等の斡旋及び派遣

・インターネットその他の通信ネットワークを利用した農業分野に関する情報発信、

 情報交換及び情報提供サービスの企画及び運営

・農業経営及び営農上の課題解決に資するデジタル技術その他の各種技術に関する調査、評価、

 情報提供及び普及啓発

・前各号に附帯又は関連する一切の業務

E-mail

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